手水舎

手水舎(てみずや)とは、参拝前や神事に参列する際に、手と口を清めるための場所です。参道の入り口付近に設置されることが多く、参拝をする前に心身ともに清らかな状態となるように清めます。(神社本庁ホームページより)

起源は古事記までさかのります。

日本創造の神であるイザナギノミコトとイザナミノミコトがいました。イザナギノミコトとイザナミノミコトは日本を創ったあと、八百万の神々を生みました。海の神であるオオタツミノカミ、山の神であるオオヤマツミノカミを生んだ後、火の神であるカグツチを生んだ際にやけどを負い、イザナミノミコトは黄泉の国へと行ってしまいました。

イザナギノミコトは黄泉の国までイザナミノミコトに会いに行きましたが、変わり果てたイザナミノミコトの姿を見て、一目散に逃げ出しました。イザナミノミコトは激怒し、黄泉の国の軍勢をはなちましたが、なんとか逃げ切り、黄泉の国と葦原中国との入口を岩でふさぎました。

※ この際、イザナミノミコトは1日、1,000人を殺す呪いをかけ、イザナギノミコトは1日、1,500を生むこととし、「死」という概念が生まれたとされています。

その後、イザナギノミコトは黄泉の国の穢れを水で流し、体を清めました。これが「禊」の起源です。

もとは近くの川や湧水で体を清めていたようですが、時代が変化するにつれ、水質の確保が難しくなったことから手水舎が設置されるようになったようです。