古事記


1天地開闢(てんちかいびゃく)

その昔、世界はまるで混沌としておりました。
その混沌の中から、まず最初に誕生したのが 「天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)」。
続いて、「高御産巣日神(たかみむすひのかみ)」、「神産巣日神(かみむすひのかみ)」 という神々が現れます。

 

この三柱の神々は「造化三神(ぞうかさんしん)」と呼ばれ、人の姿を取らず、姿を見せずにすっと姿を消したとされています。

造化三神のあと、次の神々が独神として現れます。

1. 宇摩志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこぢのかみ)

名前の意味は「うまし=すばらしい、あしかび=葦の芽、生まれたての神」という感じで、「若々しい生命のはじまり」を象徴する存在です。

2. 天之常立神(あめのとこたちのかみ)

「天に永久に立ち続ける神」という名を持ち、「高天原」がしっかりと成立する段階を象徴していると考えられます。

3. 国之常立神(くにのとこたちのかみ)

「国に永久に立ち続ける神」という名を持ち、「葦原の中国」がしっかりと成立する段階を象徴していると考えられます。

4. 豊雲野神(とよくもののかみ)


豊雲野神のあと、次の「男神」と「女神」がペアで登場します。 このあたりから世界に男女の区別や対になる概念(陰陽)が明確に現れ始めます。

5. 宇比地邇神(うひぢにのかみ)・妹須比智邇神(すひぢにのかみ)

6. 角杙神(つぬぐいのかみ)・妹活杙神(いくぐいのかみ)

7. 意富斗能地神(おほとのぢのかみ)・妹大斗乃弁神(おほとのべのかみ)

8. 淤母陀流神(おもだるのかみ)・妹阿夜訶志古泥神(あやかしこねのかみ)

 

 

 

 

 

その他にも、依代が山の場合は神体山、木の場合はご神木、神籬といいます。

やがて、依代があるところには臨時の祭場を設けるようになり、さらに風雨をしのぐためといった理由などから、建物が設けられていきました。そして、中国の寺院建築などの影響も受けながら、今日のような神社の形態になったのです。(東京神社庁ホームページより)