今日は午後から、東京都品川区にある品川神社に行ってきました。
京急本線の新馬場駅から徒歩で向かいました。
新馬場駅の北口をでて、線路を右に見ながら直進すると、左側に品川神社が見えてきます。
6月8日にいったのですが、ちょうど、例大祭の最終日でした。

ちなみに、「まつり」の語源は「待つ」であるとされています。日本語においては「い」や「り」を付することで名詞化させるはたらきがあります。例えば、「おどり」「はしり」「わらい」などが例です。なので「まつり」は「まつ」+「り」で「まつ」を名詞化したものなのです。
※「待つ」の名詞である「待ち」もあります。
なお、「まつり」は「大祭」「中祭」「小祭」の3つに分類されます。
大祭 | 中祭 | 小祭 |
---|---|---|
例祭 | 歳旦祭 | 月次祭 |
祈年祭 | 元始祭 | 日供祭 |
新嘗祭 | 紀元祭 | 除夜祭 |
式年祭 | 昭和祭 | |
鎮座祭 | 神嘗奉祝祭 | |
遷座祭 | 明治祭 | |
合祀祭 | 天長祭 | |
分詞祭 |
境内では、たくさんの出店が出ており、神楽殿では神楽を踊っておりました。


いつもどおり、江戸名所図会を確認して見ると、「牛頭天王社」と記載があります。牛頭天王とは神仏習合時代にスサノオが同一視された神様です。牛頭天王はインドで病をはやらせる神であるとされており、スサノオは荒ぶる神であるとされておりました。このように正しく祀らなければ災いをもたらすいわゆる祟り神的な性質が同一であることから、同一視されたものと考えられます。
なお、品川神社のホームページを確認すると、アメノヒリノメノミコト、ウカノメノミコト、スサノオノミコトがまつられているようです。アメノヒリノメノミコトは「航海安全の神」とのことです。
ここで、疑問に思うのは、「航海安全の神」は、様々な地域にいますが、北九州の宗像三女神も大阪の住吉三神も3柱の神様であることが多いということ。これは、昔、夜の海でオリオン座の3つ星を目印にしていたという説があります。その中で、アメノヒリノメノミコトは1柱の神様です。なぜでしょうか...
神様には3種類いるきがします。
何か重要な教えを伝えるためにつくられた「伝える神」、アミニズムのような自然を恐れることで万物に宿るとされている「宿る神」、オリオン座の3ッ星のような航海の際に使用されるものが神格化された「導く神」の3種類です。
アメノヒリノメノミコトはこの中で海に「宿る神」であると思います。同じく海を治める神であると言われるスサノオですが、これは、海を治めず好きかってしていると高天原から追放されるという教えを伝える「伝える神」なので、同じ海の神といっても異なると考えることができます。
品川は海も近いため、海の神様が祭られているんですね。とはいいつつ、海に「宿る神」はアメノヒリノメノミコト以外にもたくさんいます。
これはおそらく、日本が一つの神話体系ではなくて、さまざまな土着信仰を組み合わせた神話なので、大阪湾には大阪湾の東京湾には東京湾の神様がいるということなのでしょう。